|Posted:2012/01/08 23:45|Category :
宮城県 観光スポット|
宮城県の海沿い最大の都市である、石巻市へドライブして来ました。
B級グルメである
「石巻焼きそば」を食べるのがメイン目的です!
石巻焼きそばを食べたいと思っていたのですが、東日本大震災があり、海岸沿いの石巻は
津波の大きな被害を受け、とても焼きそばを食べに行く状況では無くなってしまいました。
年が変わり、応急復旧も一段落した感じとなりましたので、石巻へ向かいました。
東日本大震災後、プライベートでは初めて太平洋沿岸へ向かう事となりました。
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仙台より、三陸自動車道で石巻市へ向かいました。
三陸道は、仙台から三陸へ海岸沿いを北上する高速道路です。
震災後、通行料無料措置もあり、災害復旧や通勤等で交通量が増大し、頻繁に渋滞する様に
なりました…
渋滞が無ければ、仙台から約1時間~石巻港ICで降り、石巻市街へ向かいます。

JR石巻駅前にある、「藤や食堂」へ行きましたが、シャッターが閉まり閉店していました><
石巻焼きそばの代表的な食堂であると思って行ったので…ショックでした…
しょうがないので…焼きそばを食べた後に行こうと思っていた
日和山(ひよりやま)へ向かい
ました。

日和山は、石巻市街の中央にある、標高56.4mの低山です。
山と言うより「丘」でしょうか、家が建ち並んでいるので山というイメージは湧きません。
しかしながら、
海を見下ろす眺望が素敵な所です!
歴史はとても古く、平安時代からという鹿島御児神社が鎮座し、鎌倉時代には葛西氏が石巻城
を築き、室町時代まで存在したと言います。
江戸時代に書かれた地誌によると、石巻から商船が出航する際、この山に登って天候を観察した
事から「日和山」と呼ばれる様になったらしいです。
参詣のため、風景を眺めるために、昔から登る人が多かったそうで、奥の細道で有名な松尾芭蕉
も訪れ、同行の弟子である河合曾良が眺望を日記に記しました。
現在は神社と日和山公園があり、
桜(花見)とツツジの名所となっています。

しかしながら、東日本大震災による津波により、石巻市は甚大な被害を受けました。
日和山からは、市内を一望し被害状況が見渡せる事から、テレビのニュース中継等が多く行われ
別な意味で全国的に有名になってしまいました。。。
テレビで見る機会が多かった、日和山の展望スポットです。
鹿島御児神社の入り口も兼ねています。

展望台から太平洋を望めます。
太陽に照らされ、輝く太平洋を望めます。
ここから見る初日の出は最高でしょう!

しかし、海の手前…地上に目を移すと、津波の被災地を見る事となります…
北上川の河口、日和大橋を望みます。

壊滅的な津波の被害を受けた被災地が広がります…
建物がびっちり建っていた地域ですが、津波により瓦礫だらけとなり…今では瓦礫は
撤去され更地の様になっています…
こういった風景を見る度、胸が締め付けられる思いです。

「救援ありがとう」~手作りの横断幕が掲げられていました。
石巻の方の、心からの気持ちが読み取れます。。。
自分の住む仙台でも、日本中~世界中からの救援や支援を頂き、同じ気持ちでおります。

奥の細道で有名な、松尾芭蕉の像です。
東北各地に像がありますが、同行の弟子である河合曾良まで像になっているのは珍しいです。
これは、弟子が日記を記した背景からだと思われます。
松尾芭蕉は、ここでは歌を残さなかったからでしょうか?日和山に寄った事は知りませんでした^^;

日和山の案内図です ※画像をクリックすると、大きな画像で確認できます。

昔から石巻のシンボルとなっている日和山。
神社や桜、海を望む眺望が綺麗な観光スポットである一方、津波被害を見渡すスポット
としても有名となった、複雑な場所です。
良くも悪くも、石巻を代表するスポットです。
機会があれば、今の太平洋沿岸の状況を体感できますので、訪れてみてはいかがでしょうか?
次回は、日和山に鎮座する「鹿島御児神社(かしまみこじんじゃ)」を紹介します^^v
テーマ : ドライブ
ジャンル : 旅行