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仙人峠道路 遠野から釜石へ

今回は、盆地の遠野から~三陸沿岸の釜石へ走るの巻です。

仙人峠道路という、高規格道路(通行無料)を通ります。

仙人峠道路は、釜石自動車道の一部として、2007(平成19)年に、
18.4kmが開通した高規格(自動車専用)道路です。
現在は、国道283号線のバイパスという扱いですが、将来的には釜石
自動車道となる予定です。


仙人峠道路1国道283・340号

遠野市内から、国道283・340号線の重複道路を東へ向かいます。


仙人峠道路2板沢分岐

上郷(板沢)地区にて、国道283号線と分岐します(画像:先に見える
信号)。

左折すると、従来の国道283号線で仙人峠(仙人トンネル)を越えて、
釜石へ抜けます。仙人峠道路は直進します。


仙人峠道路3上郷道路

直進すると、国道283・340号線の新設バイパスである上郷道路
なります。


仙人峠道路4遠野住田IC

上郷道路を3.4km進むと、仙人峠道路の入口である遠野住田IC
交差点へ到達します。

交差点を左折し、仙人峠道路を釜石へ向かいます。
ちなみに、直進すると国道340号線で住田町・大船渡市へ行けます。


仙人峠道路5遠野住田IC

遠野住田ICより仙人峠道路へ入りました!
仙人峠道路入口の案内標識がありますが、インターチェンジっぽい標識
や雰囲気はまったくありません・・・。


仙人峠道路6

「仙人峠道路出口(釜石西IC)まで17km」の案内標識。
山へ向かって、快適な道路を進んで行きます。


仙人峠道路7秋丸トンネル

最初のトンネル~秋丸トンネル(1,130m)へ入ります。
このトンネルで秋丸峠を越えて住田町へ入ります。


仙人峠道路8滝観洞IC

2つめのトンネル~滝観洞トンネル(2,996m)を通過すると、滝観洞IC
があります。

仙人峠道路が開通した当初は緊急避難路でしたが、1年後の2008年に
拡幅する形でインターチェンジが開設されました。

滝観洞ICからは、鍾乳洞である滝観洞へアクセスできます。

滝観洞の詳細はこちらをどうぞ。
 > 滝観洞のご紹介 住田町公式サイト


仙人峠道路9新仙人トンネル

最長の新仙人トンネル(4,492m)で、三陸側へ抜けます。

仙人峠道路・新仙人トンネル・・・いづれも仙人の地名が入っていますが、
仙人峠を実際に通過するのは従来の国道283号線で、仙人峠道路の新
仙人トンネルは、土倉・箱根峠の間を通過します。


仙人峠道路10

長い・・・新仙人トンネルを抜けると、釜石市へ入ります。
深い山々を、海へ向かって~ひたすら下って行きます~。

内陸の遠野は、どんより曇って寒いくらいでしたが、三陸沿岸の釜石へ
抜けると、雲は薄く晴れていました。。。気候も異なります。


仙人峠道路11釜石西IC

眼下に街並みが見えて来ると、もすぐ終点「釜石西IC」です。


仙人峠道路12釜石西IC

仙人峠道路終点の案内標識、釜石西IC終点です。


仙人峠道路13釜石西IC

ふたたび、国道283号線に接続します。
釜石市内へ左折します。


仙人峠道路14国道283号

国道283号線を、港がある釜石市街へ向かいます。
釜石市街まで7kmの看板・・・結構距離あります・・・。


仙人峠道路15国道283号釜石市街

釜石西ICから市街までの約7km、国道沿いに店や住宅が立ち並びます。
津波後、高台にあたる国道沿いへ住居を移す人が増えている様です。
途中から、釜石市街へ向かう上り線のみ2車線となります。


仙人峠道路16国道283号釜石駅前

視界から山が無くなり(海沿いに出たので)、大きい工場が見えて来ると
釜石駅前に到着です!



仙人峠は、国道はループ道路で高度を稼ぎ、鉄道はΩカーブで高度を稼ぎ、
どちらも全国的に珍しい線形となる程の険しい峠越えです。

仙人峠道路の開通で、複数のトンネルで山を貫き、橋梁で谷を跨ぎ、快適
峠越えができる様になった事を実感致しました。


仙人峠道路の詳細はこちらをどうぞ。
 > 仙人峠道路 釜石維持出張所(国土交通省)






テーマ : ドライブ
ジャンル : 旅行

釜石駅 乗り入れ3路線全ての終着駅

北上山地を越えて釜石へ到着し、まずは釜石駅へ行ってみました。

釜石駅は、JR釜石線・山田線三陸鉄道南リアス線の3路線が乗り入れる
駅です。3路線全ての終着駅(終点)でもあります。

釜石駅1全景

釜石駅舎の全景です。左側の大きい駅舎はJR、右側は三陸鉄道の駅舎で、
分かれて独立しています。

東日本大震災による津波で、駅舎を含めた一帯は冠水した様ですが、現在
では津波が来たとは思えない程、綺麗になっていました。



まずは、三陸鉄道の釜石駅を覗いてみました。

釜石駅2三陸鉄道駅外観

駅舎の外観です。


釜石駅3三陸鉄道駅舎内

駅舎内です。

三陸鉄道南リアス線は、東日本大震災により大きな被害を受け、現在でも
三陸~釜石間は運休中です(復旧工事中)。
ですので、釜石駅に三陸鉄道の列車は来ません・・・。

運休中のため、発券窓口や待合室はその役割が無く、カフェ・売店として
営業していました。

真ん中に大きな鉄道模型のレイアウト(ジオラマ)があり、これを囲む形
でテーブルがあり、カフェとして食事ができる様になっています。


釜石駅4三陸鉄道駅舎内

三陸鉄道のグッツが沢山並ぶ売店コーナー。
パンフレット、書籍、コップ、玩具、フィギア、鉄道模型。。。沢山のグッツ
が並びます。

現在は広報的役割を果たしている感じですが、早期の復旧運行再開を願
うばかりです。。。



次は、JRの釜石駅です。

釜石駅5JR駅外観

二階建ての立派な駅舎です。震災後2012年に改装され、明るく近代的な
姿に一新しました。


釜石駅6JR駅舎内

駅舎内は、二階吹き抜けの広い空間となっています。
天井から吊るされた、桜をイメージしたピンクの装飾が綺麗です(^^)


釜石駅7JR駅舎内

NEWDAYS(コンビニ)と、立ち食いそば屋が入居し、食事ができる
テーブルと椅子も並び、ローカル駅にしてはなかなかの充実ぶりです。


釜石駅8構内

釜石駅の構内~釜石線の普通列車(キハ100)が停車中。
JRはホーム2本に4番線、奥に三陸鉄道のホームが1面1線、合計すると
1~5番線あります。


釜石駅9構内キハ110

快速用の列車(キハ110)が待機中。。。


釜石駅10駅前

釜石駅前には、新日鐵住金釜石製鐵所の大きな工場がそびえています。

釜石は、日本の近代製鉄業発祥の地です。
江戸時代の1727(享保12)年、釜石の山沿いに釜石鉱山が発見されて
から、釜石は鉄の町となります。

海岸沿いに日本最初の製鉄所ができ、鉱山から鉱物を運ぶために鉄道が
開通しました。

このような歴史のため、釜石駅は街中ではなく製鉄所前にあります。


釜石駅11復興の鐘

駅前には、釜石復興の鐘が設置されています。

2011年12月31日に除幕されたこの鐘、震災で亡くなられた方々
への鎮魂、釜石の復興、震災を後世に伝えるための記憶、未来への希望
を込めた鐘として、釜石市の有志による釜石復興の風プロジェクトにて
製作されました。

資金を募るため300円のうちわを販売したところ、全国から注文が相
次ぎ、約3週間で用意した1万本が完売したとの事で、当時の震災に対
する関心の高さが伺えるエピソードです。


釜石駅12構内

駅から、JR線が伸びる山側を撮影。
駅を出ると線路が2本にまとまります。

1本は西へ向かって山越えする釜石線で、津波の影響が無かったので、
震災の翌月より運行を再開しています。

もう1本は三陸沿岸を北上する山田線。こちらは震災の津波による被害
が甚大で、今でも復旧の目処すら立っていません・・・。


東日本大震災以前の様に、3路線全ての列車がまた走れるよう、復旧を
願うばかりです。




三陸鉄道南リアス線の車内案内放送を収録したCD。
復興支援として代金の一部は寄付されます。


JR釜石・山田線を走る(現在は釜石線のみ)快速はまゆり。
列車の精密Nゲージ模型です。





テーマ : 鉄道の旅
ジャンル : 旅行

被災地訪問 釜石市街地

釜石は、東日本大震災による津波により、大きな被害を受けました。
その様子はテレビで何度も拝見しました。

あの日から2年以上経ちましたが、釜石市街をまわってみました。


釜石被災状況1

来襲した津波の水位が示された看板が、ビルに表示されていました。

2013年3月11日(金)14:46頃、釜石市は最大震度6弱の地震に
襲われました。

その約35分後である15:21頃、津波の第1波が釜石を襲いました。
釜石市発表の資料によると、津波の高さは9.3m(釜石港湾合同庁舎・
痕跡等から推定した津波の高さ)とされています。

写真からも分かる様に、おおむね建物の2階天井まで浸水した事が分かり
ます・・・。


釜石被災状況2大渡橋

釜石駅より、大渡橋を渡ってメイン通りを釜石中心部へ入ります。
ビルが多いためか、通り沿いの建物はほとんど残っている印象を受けました。


釜石被災状況3大町周辺

高台にある仙寿院という寺から、中心部の大町地区を眺めてみました。
鉄筋造りのビルは結構残っていますが、更地も多いことが見て取れます。

ビルや大きな工場が多い為か、南三陸町で見た様な広大な更地とは様子が
異なります。高台からも海は見えませんので、街にいたら津波に気付くのも
難しそうです><


釜石被災状況4浜町周辺

中心部の大町から、港沿いの浜町へ向かってみると、不自然な更地が広がる
景色が見えて来ました・・・。


釜石被災状況5浜町周辺

津波被災地共通の景色・・・全てが押し流され片付けられた、寂しい更地が広
がります。


釜石被災状況6浜町津波避難場所

浜町の避難場所である、約25m程の高さがある高台へ登ってみました。
急な階段を、ビル約5階分を登ぼると結構キツいです(汗)お年寄りや子供
には大変な勾配です・・・。


釜石被災状況7浜町津波避難場所

避難場所は、山の斜面にある細い道状になっていました。
GW前半。。。桜が満開でした。


釜石被災状況8浜町津波避難場所

高台から中心部を望むと、ビルや工場が立ち並び、何も変わっていない様な
錯覚にとらわれます。真ん中を貫く都市高速の様な長い橋は、国道45号線
です。


釜石被災状況9浜町眺望

浜町を見下ろしてみると・・・
ほとんどの家屋が無くなって更地が広がり、被害の甚大さを思い知らされます。
この高台はたぶん、津波襲来時の様子をテレビで何度も見た場所だと思います。


釜石被災状況10浜町周辺

瓦礫は予想以上に綺麗に片付けられましたが、忘れ去られた様に瓦礫が残る
ところもありました。灯油缶や自転車・・・生活を感じさせる物が残っていると、
複雑な気持ちになります。


釜石被災状況11釜石高架橋

最後に。。。都市高速の様な~長い高架橋の国道45号線を通って、釜石の
街を貫いて次の目的地へ向かいます。。。




地図内のマークは、紹介した津波避難場所の位置です。
地図は東日本大震災の写真データで、浜町は家屋が沢山建ち並んで
いた事が分かります。


> 備蓄のススメ 東日本大震災の被災経験をもとに、準備すべき備蓄品を紹介。





テーマ : 岩手県
ジャンル : 地域情報

プロフィール

sendaidora

Author:sendaidora
ようこそ当ブログへ!右肩と申します。

お金も時間もありませんが、ドライブした
らとりあえずUPします。
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ドライブできる様になりたいなぁぁぁ^^;

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