
大人の工場見学~ニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸留所
|Posted:2015/03/24 00:32|Category : 宮城県 工場・施設見学|
ニッカウヰスキーで、ウイスキーをつくっている蒸留所と言えば、北海道の
余市が有名ですが、仙台市の山間部にも蒸留所があります。
ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸留所です。

国産ウイスキー誕生の立役者、ニッカウヰスキー創業者でもある「竹鶴政孝」
と、妻「リタ」をモデルとして夫婦の奮闘を描いた、2014年9月から放送されて
いるNHK連続テレビ小説「マッサン」も終盤を迎えました。
このドラマによって、現在ウイスキーブームが起きていると言われています。
そのマッサンが、余市に続いて建設したのが「宮城峡蒸留所」です。
「マッサン」のロケ地とはなりませんでしたが、ウイスキーをつくっている蒸留所
として注目されている宮城峡蒸留所の様子をご紹介致します。
※記事内の写真は、2014年7月の撮影です(ドラマが始まる前ですね・・・)。

蒸留所のゲートから駐車場まで、木々に囲まれた道路を数百メートル進みます。
木々の間からレンガ作りの建物が見え隠れする光景は、外国の様な雰囲気で、
日常から良い意味で切り離されていく様なイメージです。

蒸留所の中央には、公園の様なニッカ池が広がり、そのほとりに樽を使った看板が
あります。ウイスキー工場らしい看板なので、撮影スポットとなっています。

蒸留所は、ガイドさんの案内でウイスキーの製造工程を無料で見学できます。
まずは、見学受付の建物へGO\(^o^)/

建物に入るとカウンターがありますので、こちらで受付をします。
・見学可能日 : 基本的に無休。ただし年末年始は休業しますので確認下さい。
・見学受付時間 : 9:00~11:30と12:30~15:30 (約15~30分毎に出発します)
・見学所要時間 : 約1時間(見学、酒類の試飲含む)

受付を済ませたら、待合室で出発を待ちます。
ニッカウヰスキーや宮城峡蒸留所についての説明パネルが壁に並んでいますので
、事前に予習?も良いでしょう。
時間になると、ガイドさんが見学について説明を始め(イスに座って聞きます)、場内
へ出発します。

仙台工場宮城峡蒸留所では、ポットスチルで蒸溜するモルトウイスキー(写真上段)
と、カフェ式連続式蒸溜機で蒸溜するグレーンウイスキー(写真下段)、2種類のウイ
スキーを作っています。
見学では、モルトウイスキーの工程を見学します。

仙台工場宮城峡蒸留所の場内図です(クリックで拡大)。
見学では、図内の赤色・青色のラインに沿って進みます。

緑に囲まれたレンガ造りの建物が並ぶ工場内を、ガイドさんに付いて行きます。
ガイドさんが要所々で詳しく説明を入れてくれます。
モルトウイスキーは、手前に写っている特徴的な三角屋根の建物キルン塔で、材料で
ある麦芽を乾燥させます。ビートを燃やした煙で乾燥させるので、この特徴的な煙突と
なったのでしょう。その形状から、蒸留所のシンボル的存在でもあります。

仕込み棟に移り、乾燥させた麦芽を粉砕した後、マッシュタンク(糖化タンク)で温水を
加えて糖化させ、麦汁を作ります。

醗酵槽で、麦汁に酵母を加えて醗酵させ、アルコールと香味成分を含む醗酵汁
(もろみ)となります。

蒸溜棟に移り、ウイスキー製造のシンボルでもある蒸溜器(ポットスチル)の登場です!
管楽器の様な美しい姿は素晴らしいです。機能美とはこの事ですね。
醗酵汁(もろみ)を、高温のスチームで加熱する事によってアルコールが蒸気となります。
その蒸気を冷却するとモルト(原酒)となります。この工程が「蒸溜」で2回行います。
ちなみに、余市は石炭を燃やして蒸溜し、重厚でコクのあるモルトを作り出しますが、
宮城峡は130℃の蒸気でゆっくり蒸溜し、華やかで軽快なモルトとなります。
同じモルトでも、ポットスチルの違いで味わいが異なるものが出来るのですね。
ポットスチルにしめ縄が巻かれていますが、これは竹鶴氏の実家(造り酒屋)の風習を
受け継いでいるものです。
ポットスチルを、神聖なモノとして特別な思いをもって取り扱っているものと想像します。

出来上がったモルト(原酒)はオーク材の樽に入れ、森に囲まれたレンガ造りの貯蔵庫で、
5~17年間じっくり熟成されます。。。

貯蔵庫の中はこんな感じです。ニッカおじさん?が描かれたお洒落な樽が沢山並んで
います。
樽は、アメリカから輸入したホワイトオーク材を材料として、蒸留所内で専門の職人が
作ります。ホワイトオーク(樫の木)は年輪が細かく液体が漏れにくい素材なのです。
樽の大きさも種類がある様です。

熟成の様子が分かりやすくディスプレイされています。
1.写真の一番左側が出来たての原酒。無色透明で樽いっぱいに入れられます。
2・真ん中は熟成5年。すこし色が付いて、少し量が減っています。
3・右側が熟成12年。琥珀色に変わって半分近くまで量が減っています。
年間約2%づつ蒸発して樽の中の原酒は減り続けます・・・もったいない気もしますが、
これを「天使の分け前」と言われれば、気前良く許してしまいますね(笑)
~こうして、モルトウイスキーの製造工程を一通り見学する訳です。
最後のゲストホールで商品説明等のまとめの説明があり、水割りやハイボールの美味
しいつくり方なんかも教えて頂けて、ちょっと得した気分となりますw

そして、締めはお待ちかねの試飲(無料)です\(^o^)/
ゲストホール内にある専用コーナーで試飲です。見学直後なので、美味しさもひとしお
ですね!

試飲できるお酒は、日によって違うのかも知れませんが、行った日は「宮城峡12年、
鶴17年、アップルワイン、シードルスイート」の4種あり、飲み比べも出来ます^^
お酒を飲めない方の為に、十六茶とバヤリースオレンジも用意されています。

ゲストホールには、売店がありまして記念のお土産を買う事が出来ます。
見学をしなくても、この売店だけ訪問する事も出来ます。
ニッカウヰスキーの様々なウイスキーはもちろん、オリジナルの菓子やつまみ類も
色々あり、見ているだけでも楽しいです。
小さな樽に入ったチョコとか、ミニチュアボトルとか、お洒落なものも多数^^
シングルカスク(原酒)を有料で色々試飲できるコーナーもあり、ウイスキー好きには
堪らないですね!

蒸留所の中心であるロータリーから工場群を望みます。
手前の高い建物は、グレーンウイスキーを蒸溜する希少なカフェスチルがあります。
レンガ造りの建物と森で構成された光景は、工場とは思えない雰囲気です。
「自然を大切にしなければおいしいウイスキーはつくれない」という理念のもと、自然
の地形や森林を最大限に守り、景観にも細かな配慮が成された結果でしょう。

奥の方にある建物に、金色のエンブレムがひっそりと掲げられていました。
違う産地のウイスキーをブレンドし、より味わい深いウイスキーを作るために、余市
蒸留所に続いて宮城峡蒸留所が建設されました。
力強く薫り高い余市のモルトと、華やかで柔らかな宮城のモルトそしてグレーンをブ
レンドする。
東北の深い森林の冷涼で湿潤で澄んだ空気の環境。清らかな新川の伏流水は、国内
の蒸溜所が使っている水の中でも硬度が低く、ウイスキーづくりに邪魔な成分がほとんど
含まれていない理想の清流。
ウイスキーづくりに欠くことのできない条件が、ここにはすべて存在していた訳です。
蒸留所建設に際して、候補地見学の最初に宮城峡を訪問した竹鶴氏(マッサン)。
緑豊かな森を見渡し、川の水をグラスに入れブラックニッカを出して水割りにして飲み、
「いい水だ。地形も申し分ない。ここにしよう」これで建設が決まったと言います。
後で、川の名前が新川(にっかわ)であり、社名のニッカと偶然同じだったサプライズが
ありました。更に、当時の宮城町(仙台市と合併前)は、ニッカという名前の住所をプレ
ゼント?してくれました。

ゲストハウスの売店には、普通はお目に掛かれない~様々なシングルカスク(原酒)が
販売されています。茶褐色ウイスキーに洒落たラベルのボトルは綺麗で見飽きません。

ニッカウヰスキーのラベルでお馴染みの「ニッカおじさん」。
ブレンドの王様(キング・オブ・ブレンダーズ)と呼ばれたウイスキーブレンドの名人「W・P・
ローリー(英国)」がモデルと言われ、ウイスキーづくりの理想像としてブラックニッカのラベル
に描かれました。

蒸留所内では、公衆電話や水道、案内板など様々な所で樽が使われて、お洒落な感じ
なのです♪
お洒落で落ち着いた雰囲気、こだわりのウイスキー、そして様々なお土産品。
ドラマ「マッサン」でウイスキーに少しでも興味を持ったら、是非とも蒸留所を見学する
事をおススメ致します。きっと知的な1日を過ごす事が出来ますよ\(^o^)/
> ニッカウヰスキー 宮城峡蒸留所
> せんだい旅日和 竹鶴政孝愛した地、宮城峡 ニッカウヰスキー特集
> NHK連続テレビ小説「マッサン」
>
☆ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸留所から車で10分~作並温泉の宿一覧
余市が有名ですが、仙台市の山間部にも蒸留所があります。
ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸留所です。

国産ウイスキー誕生の立役者、ニッカウヰスキー創業者でもある「竹鶴政孝」
と、妻「リタ」をモデルとして夫婦の奮闘を描いた、2014年9月から放送されて
いるNHK連続テレビ小説「マッサン」も終盤を迎えました。
このドラマによって、現在ウイスキーブームが起きていると言われています。
そのマッサンが、余市に続いて建設したのが「宮城峡蒸留所」です。
「マッサン」のロケ地とはなりませんでしたが、ウイスキーをつくっている蒸留所
として注目されている宮城峡蒸留所の様子をご紹介致します。
※記事内の写真は、2014年7月の撮影です(ドラマが始まる前ですね・・・)。

蒸留所のゲートから駐車場まで、木々に囲まれた道路を数百メートル進みます。
木々の間からレンガ作りの建物が見え隠れする光景は、外国の様な雰囲気で、
日常から良い意味で切り離されていく様なイメージです。

蒸留所の中央には、公園の様なニッカ池が広がり、そのほとりに樽を使った看板が
あります。ウイスキー工場らしい看板なので、撮影スポットとなっています。

蒸留所は、ガイドさんの案内でウイスキーの製造工程を無料で見学できます。
まずは、見学受付の建物へGO\(^o^)/

建物に入るとカウンターがありますので、こちらで受付をします。
・見学可能日 : 基本的に無休。ただし年末年始は休業しますので確認下さい。
・見学受付時間 : 9:00~11:30と12:30~15:30 (約15~30分毎に出発します)
・見学所要時間 : 約1時間(見学、酒類の試飲含む)

受付を済ませたら、待合室で出発を待ちます。
ニッカウヰスキーや宮城峡蒸留所についての説明パネルが壁に並んでいますので
、事前に予習?も良いでしょう。
時間になると、ガイドさんが見学について説明を始め(イスに座って聞きます)、場内
へ出発します。

仙台工場宮城峡蒸留所では、ポットスチルで蒸溜するモルトウイスキー(写真上段)
と、カフェ式連続式蒸溜機で蒸溜するグレーンウイスキー(写真下段)、2種類のウイ
スキーを作っています。
見学では、モルトウイスキーの工程を見学します。

仙台工場宮城峡蒸留所の場内図です(クリックで拡大)。
見学では、図内の赤色・青色のラインに沿って進みます。

緑に囲まれたレンガ造りの建物が並ぶ工場内を、ガイドさんに付いて行きます。
ガイドさんが要所々で詳しく説明を入れてくれます。
モルトウイスキーは、手前に写っている特徴的な三角屋根の建物キルン塔で、材料で
ある麦芽を乾燥させます。ビートを燃やした煙で乾燥させるので、この特徴的な煙突と
なったのでしょう。その形状から、蒸留所のシンボル的存在でもあります。

仕込み棟に移り、乾燥させた麦芽を粉砕した後、マッシュタンク(糖化タンク)で温水を
加えて糖化させ、麦汁を作ります。

醗酵槽で、麦汁に酵母を加えて醗酵させ、アルコールと香味成分を含む醗酵汁
(もろみ)となります。

蒸溜棟に移り、ウイスキー製造のシンボルでもある蒸溜器(ポットスチル)の登場です!
管楽器の様な美しい姿は素晴らしいです。機能美とはこの事ですね。
醗酵汁(もろみ)を、高温のスチームで加熱する事によってアルコールが蒸気となります。
その蒸気を冷却するとモルト(原酒)となります。この工程が「蒸溜」で2回行います。
ちなみに、余市は石炭を燃やして蒸溜し、重厚でコクのあるモルトを作り出しますが、
宮城峡は130℃の蒸気でゆっくり蒸溜し、華やかで軽快なモルトとなります。
同じモルトでも、ポットスチルの違いで味わいが異なるものが出来るのですね。
ポットスチルにしめ縄が巻かれていますが、これは竹鶴氏の実家(造り酒屋)の風習を
受け継いでいるものです。
ポットスチルを、神聖なモノとして特別な思いをもって取り扱っているものと想像します。

出来上がったモルト(原酒)はオーク材の樽に入れ、森に囲まれたレンガ造りの貯蔵庫で、
5~17年間じっくり熟成されます。。。

貯蔵庫の中はこんな感じです。ニッカおじさん?が描かれたお洒落な樽が沢山並んで
います。
樽は、アメリカから輸入したホワイトオーク材を材料として、蒸留所内で専門の職人が
作ります。ホワイトオーク(樫の木)は年輪が細かく液体が漏れにくい素材なのです。
樽の大きさも種類がある様です。

熟成の様子が分かりやすくディスプレイされています。
1.写真の一番左側が出来たての原酒。無色透明で樽いっぱいに入れられます。
2・真ん中は熟成5年。すこし色が付いて、少し量が減っています。
3・右側が熟成12年。琥珀色に変わって半分近くまで量が減っています。
年間約2%づつ蒸発して樽の中の原酒は減り続けます・・・もったいない気もしますが、
これを「天使の分け前」と言われれば、気前良く許してしまいますね(笑)
~こうして、モルトウイスキーの製造工程を一通り見学する訳です。
最後のゲストホールで商品説明等のまとめの説明があり、水割りやハイボールの美味
しいつくり方なんかも教えて頂けて、ちょっと得した気分となりますw

そして、締めはお待ちかねの試飲(無料)です\(^o^)/
ゲストホール内にある専用コーナーで試飲です。見学直後なので、美味しさもひとしお
ですね!

試飲できるお酒は、日によって違うのかも知れませんが、行った日は「宮城峡12年、
鶴17年、アップルワイン、シードルスイート」の4種あり、飲み比べも出来ます^^
お酒を飲めない方の為に、十六茶とバヤリースオレンジも用意されています。

ゲストホールには、売店がありまして記念のお土産を買う事が出来ます。
見学をしなくても、この売店だけ訪問する事も出来ます。
ニッカウヰスキーの様々なウイスキーはもちろん、オリジナルの菓子やつまみ類も
色々あり、見ているだけでも楽しいです。
小さな樽に入ったチョコとか、ミニチュアボトルとか、お洒落なものも多数^^
シングルカスク(原酒)を有料で色々試飲できるコーナーもあり、ウイスキー好きには
堪らないですね!

蒸留所の中心であるロータリーから工場群を望みます。
手前の高い建物は、グレーンウイスキーを蒸溜する希少なカフェスチルがあります。
レンガ造りの建物と森で構成された光景は、工場とは思えない雰囲気です。
「自然を大切にしなければおいしいウイスキーはつくれない」という理念のもと、自然
の地形や森林を最大限に守り、景観にも細かな配慮が成された結果でしょう。

奥の方にある建物に、金色のエンブレムがひっそりと掲げられていました。
違う産地のウイスキーをブレンドし、より味わい深いウイスキーを作るために、余市
蒸留所に続いて宮城峡蒸留所が建設されました。
力強く薫り高い余市のモルトと、華やかで柔らかな宮城のモルトそしてグレーンをブ
レンドする。
東北の深い森林の冷涼で湿潤で澄んだ空気の環境。清らかな新川の伏流水は、国内
の蒸溜所が使っている水の中でも硬度が低く、ウイスキーづくりに邪魔な成分がほとんど
含まれていない理想の清流。
ウイスキーづくりに欠くことのできない条件が、ここにはすべて存在していた訳です。
蒸留所建設に際して、候補地見学の最初に宮城峡を訪問した竹鶴氏(マッサン)。
緑豊かな森を見渡し、川の水をグラスに入れブラックニッカを出して水割りにして飲み、
「いい水だ。地形も申し分ない。ここにしよう」これで建設が決まったと言います。
後で、川の名前が新川(にっかわ)であり、社名のニッカと偶然同じだったサプライズが
ありました。更に、当時の宮城町(仙台市と合併前)は、ニッカという名前の住所をプレ
ゼント?してくれました。

ゲストハウスの売店には、普通はお目に掛かれない~様々なシングルカスク(原酒)が
販売されています。茶褐色ウイスキーに洒落たラベルのボトルは綺麗で見飽きません。

ニッカウヰスキーのラベルでお馴染みの「ニッカおじさん」。
ブレンドの王様(キング・オブ・ブレンダーズ)と呼ばれたウイスキーブレンドの名人「W・P・
ローリー(英国)」がモデルと言われ、ウイスキーづくりの理想像としてブラックニッカのラベル
に描かれました。

蒸留所内では、公衆電話や水道、案内板など様々な所で樽が使われて、お洒落な感じ
なのです♪
お洒落で落ち着いた雰囲気、こだわりのウイスキー、そして様々なお土産品。
ドラマ「マッサン」でウイスキーに少しでも興味を持ったら、是非とも蒸留所を見学する
事をおススメ致します。きっと知的な1日を過ごす事が出来ますよ\(^o^)/
> ニッカウヰスキー 宮城峡蒸留所
> せんだい旅日和 竹鶴政孝愛した地、宮城峡 ニッカウヰスキー特集
> NHK連続テレビ小説「マッサン」
>
スポンサーサイト
