
国道398号~紅葉の花山峠越え~前編 花山湖から花山峠まで
|Posted:2012/11/15 23:45|Category : 宮城県 道・峠|
国道398号は、宮城県石巻市から秋田県由利本荘市に至る国道です。
東北の太平洋と日本海を横断する、273kmの道路です。
このうち、宮城県と秋田県の県境である花山峠(はなやまとうげ)は、
栗駒山(標高1627m)の西側を越える峠道です。
栗駒山は、綺麗な紅葉で有名ですが、その横を通る花山峠も紅葉で有名です。
11月3日(土)に、紅葉を楽しみつつ花山峠を越えて、宮城県から秋田県
小安峡温泉までドライブして来ましたので。レポート致します。
峠越えのスタートは、栗原市(旧花山村)の花山湖(花山ダム)です。
昨日の雨で、ダムの水は濁ってしまっています・・・。

花山湖に設置された案内板(クリックで拡大)。
「現在地」の場所より、国道398号(中央の赤い道路)を秋田県小安峡まで
向かいます。

花山湖の近く、国道398号沿いにある道の駅はなやま。
この近辺はコンビニも無いので、貴重な休憩場所です。

土産品や直産野菜を揃えた売店、食堂、トイレ等、一通りの設備が揃って
います。
(写真は、帰りの夕方に撮影したもの)

国道398号を、秋田県へ向かって山へ入って行きます。
麓では、木々が色付き始めで、まだ紅葉前という感じ。
観光スポットである寒湯番所跡までは、整備された快適な道路が続きます。
(途中、1km程度、道路が拡張されていない区間があります)。

寒湯番所跡(ぬるゆばんしょあと)に到着です。
花山湖から車で20分程度。ここまで来ると、紅葉は見頃を迎え、周りの
山々はオレンジ色です。

国道沿いに駐車場があり、目の前に鉄筋コンクリート造りの温泉宿である
温湯山荘(ぬるゆさんそう)があります。
宿屋ですが、食事だけや日帰り温泉も利用できます。
「寒湯番所跡」と「温湯山荘」。漢字は違いますが、どちらも「ぬるゆ」と呼ぶ、
不思議でややっこしい場所でもあります・・・^^;

寒湯番所跡に残る、茅葺き屋根の四脚門(柱は6本ですが)です。
寒湯番所は、仙台藩領と秋田藩領を結ぶ花山越えに設けられた関所で、伊達政宗が
岩出山へ入城した慶長年代に設置され、それから約200年間、往来する人や荷物の
検問を行っていました。
釘を1本も使わず、くさび止めで固定した総ケヤキ造りの門です。

門の奥には、検問を行っていた役宅があります。元は茅葺き屋根でしたが、現在では
葺き替えられました。
有料にて、宅内を見学する事ができます(大人200円・学生100円)。
門、役宅ともに、関所の建物が現存している貴重な状態である事から、昭和38年に
国の史跡として指定を受けました。
> 栗原市公式サイト 仙台藩花山村寒湯番所跡(国指定史跡)
寒湯番所跡を過ぎると、無人地帯の奥羽山脈へ突入します。
連続する180度ヘアピンカーブで急激に山を登ります。
カーブが連続しますが、ずっと2車線は確保されており、車のすれ違いに問題は
ありません。バイクで走ったら気持ち良いテクニカルな峠道です。

高度を上げると、栗原市と大崎市の市境である山の尾根をしばらく走ります。
やがて、湯浜峠(ゆはまとうげ)に到着します(標高770m)。
栗原市と大崎市の市境にあたる峠です。
視界が開けた場所で、横には広めの駐車場があります。
晴れていれば、案内板の後ろに栗駒山を望む事ができるのですが。。。

◎参考・・・栗駒山は見事に真っ赤に紅葉します~過去記事はこちら。
> 紅葉2011年 栗駒山いわかがみ平
やがて、視界が開け~深い渓谷を見下ろす景色が広がります。
雨が降ったり止んだりの天気のためか、虹が目の前に現れました!

すでに落葉が進み、最後の紅葉景色となっていますが、山々全体がオレンジ色に
見え、とても綺麗です。
正面に見えるコンクリートの箱みたいなものは、国道のスノーシェードです。
その右側に建物がちょっと見えますが、湯浜温泉:三浦旅館です。
電気の無い・・・ランプの宿として有名な、温泉一軒宿です。

渓谷の底を流れる、迫川をズームで撮影。
紅葉に囲まれた清流を撮影できました^^

この渓谷を越えると、秋田県との県境である、花山峠に到達します!
この続きは、次回に続きます。。。
大型車通行禁止となっている程カーブが連続する峠道ですが、ほぼ全区間2車線であり、
車のすれ違いに問題はありません。
県境を挟んだ40km程度は、無人で手付かずの~ダイナミックな原生林の山中を走り、
大自然を満喫できるドライブコースです。
反対に、無人の地ですから、夜間の走行はなるべく避けたいところです・・・汗。
2008年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」により、県境付近では土砂崩れ
の被害が多発しましたが、道路改良を含めた修復が行われ、2010年9月に全線復旧
した経緯があり、地震前に比べて綺麗で走りやすい道路になりました。
但し、11月下旬~4月上旬の冬期は全面通行止となります。
冬期に宮城県=秋田県を直接アクセスする場合は、国道108号を利用する事になります。
◎国道108号峠越えの様子は、以下の過去記事をどうぞ。
> 国道108号 鬼首道路 宮城から秋田へ峠越え 前編
> 国道108号 鬼首道路 宮城から秋田へ峠越え 後編
☆あらゆるカー用品を探せるイエローハット
Travel.jp[たびねす]紅葉で赤色になる山!栗駒山(宮城側)いわかがみ平・花山峠

旅行のナビゲートサイト「たびねす」に掲載されております、右肩が書いたガイド記事です。
併せて是非ともご覧下さい!(画像をクリックすると開きます)。
東北の太平洋と日本海を横断する、273kmの道路です。
このうち、宮城県と秋田県の県境である花山峠(はなやまとうげ)は、
栗駒山(標高1627m)の西側を越える峠道です。
栗駒山は、綺麗な紅葉で有名ですが、その横を通る花山峠も紅葉で有名です。
11月3日(土)に、紅葉を楽しみつつ花山峠を越えて、宮城県から秋田県
小安峡温泉までドライブして来ましたので。レポート致します。
峠越えのスタートは、栗原市(旧花山村)の花山湖(花山ダム)です。
昨日の雨で、ダムの水は濁ってしまっています・・・。

花山湖に設置された案内板(クリックで拡大)。
「現在地」の場所より、国道398号(中央の赤い道路)を秋田県小安峡まで
向かいます。

花山湖の近く、国道398号沿いにある道の駅はなやま。
この近辺はコンビニも無いので、貴重な休憩場所です。

土産品や直産野菜を揃えた売店、食堂、トイレ等、一通りの設備が揃って
います。
(写真は、帰りの夕方に撮影したもの)

国道398号を、秋田県へ向かって山へ入って行きます。
麓では、木々が色付き始めで、まだ紅葉前という感じ。
観光スポットである寒湯番所跡までは、整備された快適な道路が続きます。
(途中、1km程度、道路が拡張されていない区間があります)。

寒湯番所跡(ぬるゆばんしょあと)に到着です。
花山湖から車で20分程度。ここまで来ると、紅葉は見頃を迎え、周りの
山々はオレンジ色です。

国道沿いに駐車場があり、目の前に鉄筋コンクリート造りの温泉宿である
温湯山荘(ぬるゆさんそう)があります。
宿屋ですが、食事だけや日帰り温泉も利用できます。
「寒湯番所跡」と「温湯山荘」。漢字は違いますが、どちらも「ぬるゆ」と呼ぶ、
不思議でややっこしい場所でもあります・・・^^;

寒湯番所跡に残る、茅葺き屋根の四脚門(柱は6本ですが)です。
寒湯番所は、仙台藩領と秋田藩領を結ぶ花山越えに設けられた関所で、伊達政宗が
岩出山へ入城した慶長年代に設置され、それから約200年間、往来する人や荷物の
検問を行っていました。
釘を1本も使わず、くさび止めで固定した総ケヤキ造りの門です。

門の奥には、検問を行っていた役宅があります。元は茅葺き屋根でしたが、現在では
葺き替えられました。
有料にて、宅内を見学する事ができます(大人200円・学生100円)。
門、役宅ともに、関所の建物が現存している貴重な状態である事から、昭和38年に
国の史跡として指定を受けました。
> 栗原市公式サイト 仙台藩花山村寒湯番所跡(国指定史跡)
寒湯番所跡を過ぎると、無人地帯の奥羽山脈へ突入します。
連続する180度ヘアピンカーブで急激に山を登ります。
カーブが連続しますが、ずっと2車線は確保されており、車のすれ違いに問題は
ありません。バイクで走ったら気持ち良いテクニカルな峠道です。

高度を上げると、栗原市と大崎市の市境である山の尾根をしばらく走ります。
やがて、湯浜峠(ゆはまとうげ)に到着します(標高770m)。
栗原市と大崎市の市境にあたる峠です。
視界が開けた場所で、横には広めの駐車場があります。
晴れていれば、案内板の後ろに栗駒山を望む事ができるのですが。。。

◎参考・・・栗駒山は見事に真っ赤に紅葉します~過去記事はこちら。
> 紅葉2011年 栗駒山いわかがみ平
やがて、視界が開け~深い渓谷を見下ろす景色が広がります。
雨が降ったり止んだりの天気のためか、虹が目の前に現れました!

すでに落葉が進み、最後の紅葉景色となっていますが、山々全体がオレンジ色に
見え、とても綺麗です。
正面に見えるコンクリートの箱みたいなものは、国道のスノーシェードです。
その右側に建物がちょっと見えますが、湯浜温泉:三浦旅館です。
電気の無い・・・ランプの宿として有名な、温泉一軒宿です。

渓谷の底を流れる、迫川をズームで撮影。
紅葉に囲まれた清流を撮影できました^^

この渓谷を越えると、秋田県との県境である、花山峠に到達します!
この続きは、次回に続きます。。。
大型車通行禁止となっている程カーブが連続する峠道ですが、ほぼ全区間2車線であり、
車のすれ違いに問題はありません。
県境を挟んだ40km程度は、無人で手付かずの~ダイナミックな原生林の山中を走り、
大自然を満喫できるドライブコースです。
反対に、無人の地ですから、夜間の走行はなるべく避けたいところです・・・汗。
2008年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」により、県境付近では土砂崩れ
の被害が多発しましたが、道路改良を含めた修復が行われ、2010年9月に全線復旧
した経緯があり、地震前に比べて綺麗で走りやすい道路になりました。
但し、11月下旬~4月上旬の冬期は全面通行止となります。
冬期に宮城県=秋田県を直接アクセスする場合は、国道108号を利用する事になります。
◎国道108号峠越えの様子は、以下の過去記事をどうぞ。
> 国道108号 鬼首道路 宮城から秋田へ峠越え 前編
> 国道108号 鬼首道路 宮城から秋田へ峠越え 後編
Travel.jp[たびねす]紅葉で赤色になる山!栗駒山(宮城側)いわかがみ平・花山峠

旅行のナビゲートサイト「たびねす」に掲載されております、右肩が書いたガイド記事です。
併せて是非ともご覧下さい!(画像をクリックすると開きます)。
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