被災地訪問 気仙沼市・・・鹿折唐桑駅前に残る第十八共徳丸

東日本大震災の津波により、大きな被害を受けた宮城県気仙沼市

津波の凄まじさを物語る、第十八共徳丸をご紹介致します。

気仙沼2013年1第18共徳丸


釜石から三陸沿岸を南下し、岩手県から宮城県に入りました。

気仙沼2013年2国道45号線

国道45号線から左折して県道34号線に入り、気仙沼市街へ向かいます。
北から気仙沼市街へ入る感じです。


気仙沼2013年3復幸マルシェ

途中、仮設商店街復幸マルシェを通過します。
復興の「興す」と「幸せ」を掛けている訳ですね。


気仙沼2013年4第18共徳丸

一面更地になってしまった市街地を進むと(電柱は震災後に立てられたもの
です)、海は見えないのに、大きな船が視界に入って来ます。


気仙沼2013年5第18共徳丸

気仙沼市鹿折(ししおり)地区に、津波で打ち上げられた第十八共徳丸です。

全長約60メートル、330トンもある大型巻き網漁船で、その大きさに驚きまし
た・・・ビルを見上げる様な感じです。

こんな大きな漁船が、東日本大震災の津波によって、港から約750mも離れた
現在地まで流された訳で、改めて津波の力と恐ろしさを思い知らされました・・・。

気仙沼2013年6第18共徳丸

瓦礫や他の漁船が撤去され周囲が更地になった今でも、大きすぎて移動すら難しい
第十八共徳丸だけが残っている状態との事です。

あれから2年経過し腐敗等も始まって危険なので、GW前にロープで囲まれました。


気仙沼市は、震災の記憶を風化させないためにも保存したい意向ですが、船を所有
する水産会社は、4月から準備を始め5月にも解体する意向を市側に伝えました。

このニュースを見て、解体される前に・・・と思い、GWに三陸を周る事にした訳です。


実際は、双方の意見は平行線のままで、この記事を書いている7月現在でも解体は
始まっていませんが、船主は6月にNPO法人「シップリサイクル室蘭」と解体契約を
締結しています。

気仙沼2013年7第18共徳丸

震災直後の第18共徳丸です(仮設商店街に掲示されていた写真を撮影)。
大量の瓦礫に囲まれている様子が伺えます。

気仙沼湾の一番奥に位置する鹿折地区は、約10mもの津波に襲われ、震災当夜
には追い討ちをかける様に大火災が発生し、鎮火宣言まで12日間も要しました。

第18共徳丸の船体には、船首に焼けた跡があり、船底には潰された瓦礫が残って
いて、当時の酷い状況を思い知らされます・・・。



気仙沼2013年8鹿折唐桑駅

鹿折地区には、JR大船渡線が通っており鹿折唐桑駅があります。

JR大船渡線は、気仙沼~盛が津波の被害により運行休止となっており、現在は
バス(BRT)により代行運転されていまが、ホームと線路がそのまま残ってい
る駅は、今にも列車が来そうな雰囲気です。


気仙沼2013年9鹿折唐桑駅

しかしながら、震災の爪痕は残っています・・・。
レールが折れ曲がり、枕木が燃えた跡がありました・・・。


気仙沼2013年10鹿折唐桑駅

鹿折唐桑駅の駅前に、第十八共徳丸は取り残されています。
県道と駅を結ぶ道路を、ちょうど塞いでいる格好です。


気仙沼2013年11第18共徳丸

画像の奥側(約750m先)に気仙沼湾(港)があります。

距離があるので、言われなければ海があるとは分からない位です。
そのくらい長い距離を、この大きな漁船が流されて来た訳です。
現地に来たからこそ分かる、津波の威力と恐ろしさです・・・。



気仙沼の第十八共徳丸もそうですが、南三陸の防災庁舎等、こうした遺構の扱いが
各地で問題となっています。

防災意識が風化しない様、こうした震災遺構を残すべきだという意見。
震災の辛い体験を思い出してしまうので、撤去してほしいという意見。

どちらも正論なので、なかなか決着が付かない状態が続いています。


訪れる立場とすれば、被災地を見たいと思った時に、こうした有名なスポットがあ
ればまずは目標として行きやすいですし、そこから足を伸ばしてみる事ができます。

不謹慎かも知れませんが、地元にとっては最大の集客スポットでもあります。
沢山の方が訪れてお金を使って貰えれば、モノが売れ仕事が増え雇用が増え。。。
生活を立て直す糧となります。




~ 追記 2013.8.5 ~

 東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市に打ち上げられた漁船「第18共徳丸」
 について、菅原茂:気仙沼市長は、市民アンケートで「保存の必要はない」と
 の声が約7割を占めた事を明らかにし、震災遺構としての保存断念を表明しま
 した。


> 東日本大震災の被災経験をもとに、準備すべき備蓄品を紹介 ~ 備蓄のススメ


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Comment

No title

打ち上げられた共徳丸の映像は何度となく目にしましたが、一体どの辺りなのか分かっていませんでした。でも今回初めて、「自分が通ったあの付近だったんだ」と認識できました。
その扱いについては保存が決まったものと思っていましたが、結論を出し兼ねている苦しい状況もよく理解できます。

また今回に限ったことではなく、右肩さんがピンポイントで紹介してくださることが訪れた場所を見直すことに繋がり、当時理解していなかった位置関係などを認識できたりしてます。

これからもよろしくお願いします。

自由人さん

九州からは遠く、しかも初めての土地。
なかなか土地勘が掴めない状況、いくら地図を見ているとはいえ、
イメージが掴めない感じ、自分も初めて行く場所はそうなので、分
かります・・・汗
少しでも、お役に立てれば幸いです(^^)

テレビで見る映像も、1度でも行った事がある場所ですと、妙に親
近感が湧くかも知れませんね。

No title

おはようございます^^
こういう大きい構造物は、震災を忘れない
ためにも残していったほうがいいかと
思いますが、地元の人の心境を
考えると、難しい問題かも知れないですね。。

テン3さん

保存派、撤去派、どちらの意見ももっともですし、拮抗している事もあり、
どこも苦労されている様です。

あれから2年以上経過し、震災遺構も腐敗が進んでおりますので、どちら
にしても見るのであれば早めに行った方が良いかも知れません。
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