
置賜さくら回廊~白鷹町 釜ノ越桜・薬師桜・子守堂の桜・赤坂の薬師桜・殿入桜・十二の桜
|Posted:2015/05/06 01:34|Category : 山形県 桜|
山形県南部の置賜(おきたま)盆地は、見事な古桜や一本桜が多い地域。
日本に十本も無い、樹齢1,000年以上の長寿桜が4本!も存在し、樹齢
樹齢500年以上の古桜も5本存在する、国内でも希な古桜の密集地帯
なのです!
こうした桜の名所をまとめて、置賜さくら回廊と呼ばれています。

置賜盆地を走る、山形鉄道(フラワー長井線)【赤湯温泉(南陽市)~荒砥
(白鷹町)約30km】に沿って、花見の観光ルートが設定されています。
今回は、白鷹町の古桜や一本桜のうち、6箇所をご紹介します。
※白鷹町では、長寿桜や古桜を「古典桜」と呼んでいます。
※写真は、2015.4.25撮影です。
但し、一部2014.4.26撮影の写真も混ざっています^^;
釜ノ越桜 かまのこしさくら

白鷹で一番知名度のある釜ノ越桜は、樹齢約800年のエドヒガンザクラ。
高さ8m、幹囲6m、枝張15mで、山形県指定天然記念物です。
「釜ノ越」という桜の名前は古い地名から来ており、樹下の3個の巨石で、
かまどを築き兵糧を炊いたとの伝説が地名の由来とも言われています。
四方に伸びる太い幹が印象的。一見枯れている様に見えますが・・・
中央付近に少しではありますが、立派に花を咲かせています。
沢山花を咲かせている右後ろの桜は、樹齢約70年の「勝弥桜」で、釜ノ越
桜の二世樹です。

開花時期にあわせて「さくらまつり」が開催されます。売店や案内所が設置
され、夜は桜がライトアップされます。
白鷹町の花見の主会場でもあり、多くの花見客で賑わいます。

釜ノ越桜の周辺は農村公園として整備されています。
桜の木が多く植えられ、残雪が残る朝日連峰を望める開放的な公園です。
約80台分の駐車場があり、桜の保存協力金の協力が必要です。
一般車200円(開花後)、大型車1,000円(まつり期間中)
薬師桜 やくしざくら

薬師桜は、樹齢約1,200年のエドヒガンザクラで、白鷹で一番の長寿桜。
長井市の伊佐沢の久保桜・草岡の大明神桜と並んで、日本3位の長寿桜
です!
高さ10m、幹囲8.17mで、山形県指定天然記念物となっており、796年の
奥州征伐の際に、坂上田村麻呂が手植えしたものと伝えられています。
横たわる様に成長した、風格ある太い幹は見応え十分で、長寿桜の醍醐味
を堪能できます。横の薬師堂との組み合わせも良いです。

薬師堂には駐車場がありません。
釜の越桜のある農村公園から、遊歩道を5分程歩いて見に行きます。
子守堂の桜 こもりどうのさくら

子守堂の桜は、樹齢約1,020年のエドヒガンザクラです。
高さ19m、幹囲7.15mで、山形県指定天然記念物となっています。
名前の由来は、根元にある「子守堂」という祠。
昔、鮎貝城主の子供は病弱で早世し困っていた所、訪ねて来た童女に子守
託すと元気になり、無事に育ったと言います。その後、童女の姿は消えて、
丘に童女の草履が残されており、地蔵菩薩の化身だったのかもしれないと、
その地に地蔵堂を建てて祀ったと言われています。

子守堂は近年建て替えられた様で真新しい姿。風になびく多数のカラフルな
のぼりが印象的です。町を見下ろすロケーションも良い古典桜です。
桜の下側にある白鷹高等専修学校が駐車場となっており20台程度駐車でき
ます。地元住人の方が、味が染み込んだ山形名物の玉こんにゃく(100円)で
もてなしてくれます。
赤坂の薬師桜 あかさかのやくしざくら

赤坂の薬師桜は、樹齢約970年のエドヒガンザクラです。
高さ9m、幹囲6.1mで、山形県指定天然記念物となっています。
桜がある山の上に赤坂薬師堂があり、これが名前の由来です。
根元の太い幹は、曲がりくねった上に半分朽ちて無い様な姿で、しかも穴
まで開いているという、枯れ木の様な異様な姿。
その古株から生え伸びた木(幹)が花を咲かせていて、複雑で趣のある姿
が魅力的です。
地面が狭く、根を伸ばす事が難しい立地条件に加え、昭和初期の火災で
半焼してしまった受難の桜ですが、それらを乗り越えて千年近く生き続け
ているので、その形状と相まって威厳さえ感じる風格を感じます。

緑の丘に、複雑な形の立派な幹や枝を広げるその姿は、まるで盆栽の様
にも見えて芸術的でさえあります。
幹の根元に、向こう側の空が見える空洞が開いているのも驚愕(゚o゚;;
置賜へ行ったら是非とも見て頂きたい、一押しの古典桜です。
殿入桜 どのいりざくら

殿入桜は、樹齢約680年のエドヒガンザクラです。
高さ16m、幹囲6.6mで、山形県指定天然記念物となっています。
左右に開いた枝ぶりが堂々としていて、木や花の勢いも益々盛ん、見応
えのある桜です。
1829(文政12)年、当時の藩主である上杉斉定が領内巡視の際に立ち
寄って桜を鑑賞した事が名前の由来と言われています。

殿入桜のある山の斜面には沢山の桜があり、雪洞(ぼんぼり)も飾られて
華やかな感じで、時間があればゆっくり回りたいところですね。
昭和の初期頃は、茶店も出て大勢の花見客で賑わったそうです。
現在はポツポツと人が車でやってくる感じの、落ち着いた桜の名所です。
駐車スペースが少ないのが難点でしょうか(4~5台程度)。
十二の桜 じゅうにのさくら

十二の桜は、長寿桜では無いのですが花見客が多いスポットです。
種まき桜とも呼ばれた樹齢約400年の桜は切り株が残るのみ・・・。
現在は三代目にあたる桜の木が大木となっています。
十二薬師堂(十二神将と薬師如来のお堂)の地にある桜であった事が、
名前の由来との事。現在、十二薬師堂は別の場所に移っています。

十二の桜に多くの人が訪れるのは、「夜中のかいもち」と言われる名物
グルメが目当てなのではないでしょうか?
「かいもち」とは蕎麦粉のだんごの事。、蕎麦粉を蕎麦を打つ時と同じ様に
練ってから、丸めてお湯で煮る料理です。
「夜中」とは、むかし農家等で夜食に出来合いで「かいもち」を作って食べて
いた事と、仕事が遅い人等に「夜中のかいもち」になるぞ(遅くて夜になって
しまうぞ)とひねっくって言っていた言葉が名前の由来との事。
納豆・クルミ・エゴマの三種類が用意され、1皿200円。
餅と言いながらも蕎麦粉が原料なので灰色な見た目。素朴な味わいで、
ツルッと口に入って何個でも食べれそうな美味しさです。

白鷹町の桜の名所案内図です(クリックで拡大表示します)。
6つの赤丸印が、今回ご紹介した桜です。
~白鷹町の桜の見頃は、例年4月下旬となります。

残雪の朝日連峰と桜をバックに走る山形鉄道です。桜がまだ満開にな
っていないのが残念・・・(荒砥駅の手前にある最上川橋梁付近にて。)
残雪残る北国の春~山形鉄道沿線の桜~これが置賜さくら回廊のイメ
ージになるかと思い撮りました。
残念ながら、桜の名所は何処も駅から遠く、山形鉄道沿線とは言え実際
は列車と徒歩で回るのは厳しいです・・・><
列車で来てタクシーやレンタサイクルで回られている方も見掛けましたが、
車で桜をハシゴするのが一般的です。
今回6箇所の桜しか紹介できませんでしたが、白鷹の古典桜(古桜)は、
見応えがありますので、花見ドライブにお勧めです!
>
白鷹から近い温泉地♨赤湯温泉の温泉宿一覧はこちら
置賜さくら回廊の詳細、桜の開花状況はこちら
> 置賜さくら回廊 公式サイト
> 山形鉄道 公式サイト



日本に十本も無い、樹齢1,000年以上の長寿桜が4本!も存在し、樹齢
樹齢500年以上の古桜も5本存在する、国内でも希な古桜の密集地帯
なのです!
こうした桜の名所をまとめて、置賜さくら回廊と呼ばれています。

置賜盆地を走る、山形鉄道(フラワー長井線)【赤湯温泉(南陽市)~荒砥
(白鷹町)約30km】に沿って、花見の観光ルートが設定されています。
今回は、白鷹町の古桜や一本桜のうち、6箇所をご紹介します。
※白鷹町では、長寿桜や古桜を「古典桜」と呼んでいます。
※写真は、2015.4.25撮影です。
但し、一部2014.4.26撮影の写真も混ざっています^^;
釜ノ越桜 かまのこしさくら

白鷹で一番知名度のある釜ノ越桜は、樹齢約800年のエドヒガンザクラ。
高さ8m、幹囲6m、枝張15mで、山形県指定天然記念物です。
「釜ノ越」という桜の名前は古い地名から来ており、樹下の3個の巨石で、
かまどを築き兵糧を炊いたとの伝説が地名の由来とも言われています。
四方に伸びる太い幹が印象的。一見枯れている様に見えますが・・・
中央付近に少しではありますが、立派に花を咲かせています。
沢山花を咲かせている右後ろの桜は、樹齢約70年の「勝弥桜」で、釜ノ越
桜の二世樹です。

開花時期にあわせて「さくらまつり」が開催されます。売店や案内所が設置
され、夜は桜がライトアップされます。
白鷹町の花見の主会場でもあり、多くの花見客で賑わいます。

釜ノ越桜の周辺は農村公園として整備されています。
桜の木が多く植えられ、残雪が残る朝日連峰を望める開放的な公園です。
約80台分の駐車場があり、桜の保存協力金の協力が必要です。
一般車200円(開花後)、大型車1,000円(まつり期間中)
薬師桜 やくしざくら

薬師桜は、樹齢約1,200年のエドヒガンザクラで、白鷹で一番の長寿桜。
長井市の伊佐沢の久保桜・草岡の大明神桜と並んで、日本3位の長寿桜
です!
高さ10m、幹囲8.17mで、山形県指定天然記念物となっており、796年の
奥州征伐の際に、坂上田村麻呂が手植えしたものと伝えられています。
横たわる様に成長した、風格ある太い幹は見応え十分で、長寿桜の醍醐味
を堪能できます。横の薬師堂との組み合わせも良いです。

薬師堂には駐車場がありません。
釜の越桜のある農村公園から、遊歩道を5分程歩いて見に行きます。
子守堂の桜 こもりどうのさくら

子守堂の桜は、樹齢約1,020年のエドヒガンザクラです。
高さ19m、幹囲7.15mで、山形県指定天然記念物となっています。
名前の由来は、根元にある「子守堂」という祠。
昔、鮎貝城主の子供は病弱で早世し困っていた所、訪ねて来た童女に子守
託すと元気になり、無事に育ったと言います。その後、童女の姿は消えて、
丘に童女の草履が残されており、地蔵菩薩の化身だったのかもしれないと、
その地に地蔵堂を建てて祀ったと言われています。

子守堂は近年建て替えられた様で真新しい姿。風になびく多数のカラフルな
のぼりが印象的です。町を見下ろすロケーションも良い古典桜です。
桜の下側にある白鷹高等専修学校が駐車場となっており20台程度駐車でき
ます。地元住人の方が、味が染み込んだ山形名物の玉こんにゃく(100円)で
もてなしてくれます。
赤坂の薬師桜 あかさかのやくしざくら

赤坂の薬師桜は、樹齢約970年のエドヒガンザクラです。
高さ9m、幹囲6.1mで、山形県指定天然記念物となっています。
桜がある山の上に赤坂薬師堂があり、これが名前の由来です。
根元の太い幹は、曲がりくねった上に半分朽ちて無い様な姿で、しかも穴
まで開いているという、枯れ木の様な異様な姿。
その古株から生え伸びた木(幹)が花を咲かせていて、複雑で趣のある姿
が魅力的です。
地面が狭く、根を伸ばす事が難しい立地条件に加え、昭和初期の火災で
半焼してしまった受難の桜ですが、それらを乗り越えて千年近く生き続け
ているので、その形状と相まって威厳さえ感じる風格を感じます。

緑の丘に、複雑な形の立派な幹や枝を広げるその姿は、まるで盆栽の様
にも見えて芸術的でさえあります。
幹の根元に、向こう側の空が見える空洞が開いているのも驚愕(゚o゚;;
置賜へ行ったら是非とも見て頂きたい、一押しの古典桜です。
殿入桜 どのいりざくら

殿入桜は、樹齢約680年のエドヒガンザクラです。
高さ16m、幹囲6.6mで、山形県指定天然記念物となっています。
左右に開いた枝ぶりが堂々としていて、木や花の勢いも益々盛ん、見応
えのある桜です。
1829(文政12)年、当時の藩主である上杉斉定が領内巡視の際に立ち
寄って桜を鑑賞した事が名前の由来と言われています。

殿入桜のある山の斜面には沢山の桜があり、雪洞(ぼんぼり)も飾られて
華やかな感じで、時間があればゆっくり回りたいところですね。
昭和の初期頃は、茶店も出て大勢の花見客で賑わったそうです。
現在はポツポツと人が車でやってくる感じの、落ち着いた桜の名所です。
駐車スペースが少ないのが難点でしょうか(4~5台程度)。
十二の桜 じゅうにのさくら

十二の桜は、長寿桜では無いのですが花見客が多いスポットです。
種まき桜とも呼ばれた樹齢約400年の桜は切り株が残るのみ・・・。
現在は三代目にあたる桜の木が大木となっています。
十二薬師堂(十二神将と薬師如来のお堂)の地にある桜であった事が、
名前の由来との事。現在、十二薬師堂は別の場所に移っています。

十二の桜に多くの人が訪れるのは、「夜中のかいもち」と言われる名物
グルメが目当てなのではないでしょうか?
「かいもち」とは蕎麦粉のだんごの事。、蕎麦粉を蕎麦を打つ時と同じ様に
練ってから、丸めてお湯で煮る料理です。
「夜中」とは、むかし農家等で夜食に出来合いで「かいもち」を作って食べて
いた事と、仕事が遅い人等に「夜中のかいもち」になるぞ(遅くて夜になって
しまうぞ)とひねっくって言っていた言葉が名前の由来との事。
納豆・クルミ・エゴマの三種類が用意され、1皿200円。
餅と言いながらも蕎麦粉が原料なので灰色な見た目。素朴な味わいで、
ツルッと口に入って何個でも食べれそうな美味しさです。

白鷹町の桜の名所案内図です(クリックで拡大表示します)。
6つの赤丸印が、今回ご紹介した桜です。
~白鷹町の桜の見頃は、例年4月下旬となります。

残雪の朝日連峰と桜をバックに走る山形鉄道です。桜がまだ満開にな
っていないのが残念・・・(荒砥駅の手前にある最上川橋梁付近にて。)
残雪残る北国の春~山形鉄道沿線の桜~これが置賜さくら回廊のイメ
ージになるかと思い撮りました。
残念ながら、桜の名所は何処も駅から遠く、山形鉄道沿線とは言え実際
は列車と徒歩で回るのは厳しいです・・・><
列車で来てタクシーやレンタサイクルで回られている方も見掛けましたが、
車で桜をハシゴするのが一般的です。
今回6箇所の桜しか紹介できませんでしたが、白鷹の古典桜(古桜)は、
見応えがありますので、花見ドライブにお勧めです!
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置賜さくら回廊の詳細、桜の開花状況はこちら
> 置賜さくら回廊 公式サイト
> 山形鉄道 公式サイト



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