全線通行可能となった国道6号線の走行記 前編 岩沼市~浪江町

国道6号線は、東京都中央区日本橋から太平洋沿岸を北上して仙台市
に至る、全長345.5kmの国道です。

東日本大震災による地震、津波により甚大な被害を受けた地域を通る道で
すが・・・、
さらに、福島第一原子力発電所事故により放射能が拡散した地域でもあり、
二重苦・・・三重苦に見舞われたルートです。

放射能により帰還困難区域が設定され、ここを通る福島県内の一部区間は、
東日本大震災後より許可車両以外の通行が規制されていましたが、
2014年9月15日より、許可を必要とせず通行が出来る様になりました。

そこで、仙台からいわき市まで国道6号線を南下しながら走ってみました。
その様子を、2回に分けてご紹介致します。
今回は前編として、宮城県岩沼市から福島県浪江町の区間です。

国道6号線1岩沼国道4号線分岐

宮城県岩沼市に、国道4号線と6号線が合流する交差点があります。
国道6号線の終点は仙台市ですが、岩沼市~仙台市は国道4号線との
重複区間となっています。
国道6号線の単独区間が始まる岩沼市から、南下を開始です。

国道6号線2亘理

阿武隈川に掛かる長い橋を渡り、亘理(わたり)町を走ります。

国道6号線3山元常磐道と公差

山元町では、新しく開通した常磐自動車道と交差します(山元IC付近)。

国道6号線4山元津波警戒標識

津波浸水区間を示す警戒標識です。
「ここから」と「ここまで」の2種類が設置され、浸水区間が分かる様に
なっています。
「過去の」とは東日本大震災の津波の事で、説得力があります。
津波警報等が発令された場合、この区間から早く退避します。

国道6号線5山元JR常磐線復旧工事

JR常磐線の高架橋を建設している様子。
津波の被害を多く受けたJR常磐線、流された電車の映像も多く報道
されました。
線路を山側へ移し、高架橋や築堤も多用して、新ルートの建設が進んで
います。

国道6号線6宮城福島県境

宮城県山元町から、福島県新地町に入ります~。

国道6号線7道の駅そうま

相馬市にある、道の駅そうまにて。
被害に遭った標識や、橋の部品等が展示されていました。

国道6号線8南相馬かしまの一本松

津波に耐えて1本だけ生き残った奇跡の一本松と言えば、陸前高田が
有名ですが。。。
南相馬市鹿島区にも、数万本あった松の防風林の中で、奇跡的に残った
かしまの一本松があります。

津波で何も無くなった平原に、孤独に立ち続ける一本松。
その光景を見ると、色々と考えさせられます。

国道6号線9南相馬通行規制電光表示

岩沼から、電光表示板には「二輪車軽車両歩行者通行止」と表示されて
います。
これは、福島第一原発事故による帰還困難区域は、自動車しか通れない
という意味です。

国道6号線10南相馬津波浸水区域

三角の警告標識は、津波の浸水区域内を示すものです。
何も無い~雑草に覆われている更地が広がっています。

「猪と衝突」と書かれた立て看板も多く見られます。
福島第一原発事故により住民が避難して人がいなくなった為か、野生の
動物等が頻繁に出現する様になったそうです。
ペットや家畜が野生化した例もある様です。

国道6号線11浪江国道沿い

浪江町へ入りました。写真で見ると、そこにでもある国道沿いにロードサイド
店が並ぶ風景ですが、実は国道沿いの店はどこも閉まっています・・・。

浪江町は、現在「避難指示解除準備区域」に指定され、除染、インフラ復旧、
雇用対策など復旧・復興のための支援策を迅速に実施し、住民の一日でも
早い期間を目指す区域。とされています。
要するに、まだ住民が戻れない区域なのです。

国道6号線12浪江バリケード

唯一開いていた、コンビニのローソンに立ち寄りました。
他の店は閉まっていて、しかもフェンスで遮断されています。
奥のガラス張りの大きな建物は「浪江町役場」ですが・・・現在、役場の機能は
二本松市へ移転しています。

国道6号線13浪江バリケード

国道から町内へ通じる道路は、フェンスで封鎖されています・・・。

国道6号線14浪江バリケード

国道114号線で少し浪江町内を走ってみました(国道6号線~常盤道:浪江
ICのみ通過可能)。
道路沿いにフェンスが並んでいるのが分かりますでしょうか?
通過出来るだけで、道路から出れない様になっています・・・。
住人は、条件付きで一時帰宅できる様ですが、基本的に無人の街です。

国道6号線15浪江検問所

町内へ入れる箇所は検問所が設けられていて、警備員が常駐していました。
一時帰宅する住人や、復興事業関係者等のみ通れるのでしょう。


国道6号線を、岩沼市から浪江町まで走った様子でした。
津波の被災地を目の当たりにし、警戒標識も多く見られました。

岩手県や宮城県沿岸では大規模な復興工事が進んでいますが、福島県沿岸
では、そういった大規模な工事はあまり見掛けませんでした。
これも、福島第一原発事故により簡単に人が住めない状況が影響しているの
でしょう。
実際、避難区域である浪江町は無人の町となっていて、東日本大震災の影響が
収束していない現実を見せつけられました。

次回は更にハードになります。双葉町からいわき市へ~帰還困難区域を通過
した様子を紹介予定です。

> 経済産業省 国道6号等の通過について(PDFファイル)
> 福島県観光交流局観光交流課 かしまの一本松




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Comment

No title

このあたり、どうなっているんだろう・・と
ずっと思っていました。
歩行者通行止の電光掲示板、
知らせるために岩沼からでてるんですか。
いろいろ知らない事がありました。

No title

お久しぶりです。
いつもコメント有難うございます。

国道6号って、東京から仙台までの凄い距離を通ってるんですね。
ちょっとびっくりです(^_^;)
震災の被害にあった地域をこうして拝見していると、
まだまだ復興が進んでいない所が沢山ですね。
色々な標識などもとても生々しく感じます。
オリンピックの競技場に膨大な費用をかける前に、
先ずは国内の整備に予算を費やしてもらいたいと思ってしまいます。



No title

右肩さん、こんにちは。

国道6号線は東日本大震災による大きな被害を受けた地域を通る道なんですね。
あの大災害から4年以上経っても浪江町は無人の街のまま…。
恐ろしい事実です。

「かしまの一本松」は知りませんでした。
もしかしたら、4年の歳月のうちに忘れてしまっていたのかもしれませんm(_ _)m
数万本あった松のうち、津波で流されなかったのはこの1本だけ…。
命のシンボルであると同時に、あの大災害を忘れさせない役目を背負ってくれていますね。

被害地域から離れた所に住んでいると、年月が経てば記憶が薄れてしまうところがあります。
今回、右肩さんのブログでまだ問題が解決していないことを思い出させていただきました。
ありがとうございます。
本当に、オリンピックの競技場に膨大な費用をかけている場合ではないですね。

ぴよ社長さん

いつもありがとうございます!

この辺どうなっているんだろう・・・福島沿岸は触れてはいけない様な感じで、
自分も良く分からない所になってしまいましたが、走ってきちゃいました(汗)

国道6号線は、地震や津波で被害のあった箇所は全て修復されていました。
浪江の町は、今だに屋根にシートが被せられた家も多く、震災後数週間の
様子を思い出す様な光景でした。しかも無人の街は異様な感じでした。

riverskyさん

お久しぶりです~コメントありがとうございます!

国道6号やJR常磐線と言うと、首都圏から見れば茨城県方面へ向かう
イメージかも知れませんね。実際は細々と仙台まで来ていました。

復興事業は、人や資材などあらゆるものが足りなくて、復興予算を使い
切れないというのが実際です。
特に人材不足は良く聞きます~オリンピック関連も関係あるのでしょうか?
首都圏での建設需要が増えて来て、人が東北から引き揚げる雰囲気も
あります。金よりも人や資材の方が問題の様です。

はなみづきさん

いつもありがとうございます!

奇跡の一本松と言えば、陸前高田市が有名ですね。
あそこは津波で1本だけ残った松で有名になりました。

南相馬市鹿島区のかしまの一本松は、津波で複数本の松が残った様です。
その後、海水による塩害で枯れてしまい、残った1本が今の松です。
陸前高田とは成り行きが違うので、あまり知られていないと思われます。

全国規模の報道では、東日本大震災関連の話題はあまり見なくなりましたので、
遠くの方がそう感じるのも当然だと思います。
たまに、こうした実態を知って頂ければ幸いです。

No title

おはようございます^^
6号は震災の後は南下するために迂回しなければ
ならなかったのですが、規制解除とのことで、
便利になったかと思います。
ただ、途中の町は復興からは程遠い状況で、
まだまだという様子ですね・・・。
被災物の展示は記憶を薄れさせないためにも
重要かと思いますので、色々な意見はありますが、
防災の観点からは続けてほしいと思います。

No title

今回ご紹介頂いたルートは私も走ったのとほぼ同じかと思います。
全体的にこれといった印象の無い行程でしたので、一部を除き“何となく”程度の雰囲気でしか記憶に残っていません。でも今回こうやって観させて頂いたことで、改めて原発の大罪を思いました。

街は確かに存在しても無人で、そこを走るとなると異様な雰囲気だろうと想像します。
そんな現実を忘れ去ったかのような国立競技場問題を聞くにつれ、何ともやるせない気持ちになってしまいます。
被災地の少しでも早い復帰と復興が叶うことを願ってやみません。

テン3さん

いつもありがとうございます!

国道6号線と常盤道の全線開通で、福島沿岸をまっすぐ行き来できる様になったので
便利になりました。
ただ、福島第一原発付近は復興できない状態の地域もあり、国道6号線を走ると、
震災後を思い出す様な風景を見る事になります・・・。

復興事業で次々と地表が埋め立てられていく中、被災物の展示は貴重な生き証人に
なりつつあると感じます。

自由人さん

いつもありがとうございます!

福島北部沿岸は、特に有名な観光地も無いので、確かに淡々と走るルートかも
知れませんね^^;

無人の街というものを初めて体感したので、静かな驚きの連続でした。
人がいないので人気が無いのは当然ですが、生活音も無く静かで反対に落ち着
かない感じの異様な雰囲気は、行ってみて初めて分かりました。
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